mayblue_321’s diary

五月の日

気まぐれ更新多め

ゆっくり見たい映画

お題「ゆっくり見たい映画」

 

梅雨時。雨が降っている日は一日中家にこもっていても罪悪感がなくて、1人だけの時間を有意義に過ごしているような気がして好きです。

コロナ禍に入った2020年3月くらいに、観たい映画があったのでWOWOWに入りました。(今はもう既に退会)

 

海獣の子供

filmarks.com

 

気になるな~観たいな~と思いつつ、アマプラでは配信していなかったので観れる機会がなかなかなく、うーんと思っていたところに、WOWOWでの放送があって、「これは観たい!」と初WOWOWに。

映画だけじゃなくて音楽ライブもたくさんやってくれていたので、なかなか外に出かけづらい日常を豊かにしてくれたな。

 

自分の気持ちを言葉にするのが苦手な中学生の琉花は、夏休み初日に部活でチームメイトと問題を起こしてしまう。母親と距離を置いていた彼女は、長い夏の間、学校でも家でも自らの居場所を失うことに。そんな琉花が、父が働いている水族館へと足を運び、両親との思い出の詰まった大水槽に佇んでいた時、目の前で魚たちと一緒に泳ぐ不思議な少年“海”とその兄“空”と出会う。

琉花の父は言った――「彼等は、ジュゴンに育てられたんだ。」 明るく純真無垢な“海”と何もかも見透かしたような怖さを秘めた“空”。琉花は彼らに導かれるように、それまで見たことのなかった不思議な世界に触れていく。

(Filmarksより一部引用)

 

この、対になるように存在する海と空。この2人の少年が纏うふしぎな雰囲気が、物語の面白さを倍増させているようだった。

 

そしてやはり惹き付けられてしまうのが、海洋学者のアングラード。

中性的な外見といい、少し謎めいている雰囲気といい、森崎ウィンさんの声といい、すべてが良い方向へミックスされていて、好きなキャラクターです。

アングラードの台詞で好きなのが「星に向かって泳げそう」と「上も下も天の川だ」という言葉。

 

星に向かって泳ぐなんて、上も下も天の川なんて。

なんて素敵な世界なんだろう。

 

あと欠かせないのが、映像と音が綺麗だということ。とても綺麗。

クライマックスにかけては、正直内容はよく分からず曖昧な理解なまま見ていたところはあったけど、映像が綺麗で美しかった。

音楽は久石譲さんで、ああなるほどと納得したし、エンディングに流れる『海の幽霊』が本当に本当によくて、今思い出すだけでも鳥肌が立つくらい。

 

映画はドラマに比べて長いので、観るのに気合がいる。ご飯を食べながら、ちょっとスマホを見ながら半分くらい見て、残りはまた明日、とかよくやっちゃう。よっこいせと腰をあげないと観れない。

 

だけど、海獣の子供は、気合を入れて、ゆっくりと何にも邪魔されずに、ゆっくりと観たい映画。

 

それほどまでに綺麗で美しくて、自分の想像にはない世界が広がっている。